運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を 「ロコモティブシンドローム」=ロコモといいます。 ロコモティブシンドロームとは、英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモティブ(locomotive)」からつくった言葉で、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態を指します。ロコモとはその略称です。 |
がん患者さんに起こる運動器の問題(ロコモ)には大きく3つの要因があります。 1つ目は運動器に直接できるがんによる問題(骨肉腫、骨転移など)、 2つ目はがんの治療によって起こる運動器の問題(骨や関節が弱くなる、筋力低下など)、 3つ目はがんと併存する運動器疾患を放置することによる症状の進行・悪化(骨粗鬆症、変形性関節症など)です。 がんという病気は人間の気持ちを支配してしまうので、がんになると、運動器に痛みや不安を抱えていても、対処をすべて後回しにしてがん治療に専念してしまいがちです。その痛みががんによる痛みなのか、がん治療に伴って起こることなのか、もともと持っていた疾患なのか。原因を見極めないまま誰も関知しないという状況によってがん患者さんのロコモが進行し、病気を乗り越えるのと同時に大変な苦労をすることになってしまってます。 当院では上のことを正しく診断し、運動器の治療を行い、患者さんが楽に動けるようにします。 |
参照して下さい。 https://locomo-joa.jp/withcorona/cancer/ |