ウイキペディアによりますとギプス(独: Gips、英: cast)は、骨折・靭帯損傷などの治療において患部が動かないよう外から固定・保護し安静を保つ為に用いられる包帯材料もしくは包帯法の略称で、整形外科などの医療機関で使用されるものです。「ギプスなき所に整形外科はない」と称されるますように、整形外科にとって重要な治療手段です。 はっきりと骨折があればギプスをすることは問題ないですが、ギプスをするかどうか悩ましいときもあります。 しかし例えば指の先から2番目の関節でよく関節の横の靱帯損傷がありますが、よく医療機関へ行かないで放置されることがあります。その場合は痛みがなかなか取れなくて最終的に整形外科へ来られますが、それからギプス固定をしても長期間の治療が必要になります。受傷後すぐ来院していただければより短期間で治癒させることは可能です。 ギプスは絶大な効果を発揮します。私がフットサルで脛の太い方の骨(脛骨)を骨折をしたときにギプスをするともう治ったのと思うぐらい痛みが取れました。もうギプスをしなくてもいいのかと思うぐらい痛みが取れましたので、試しにはずしてみました。しかし再び痛みがギプスをする前と同じように出て、その後ギプスをしてもらったら痛みはなくなりました。そのときにギプスの絶大な効果を実感しました。 |
注意事項 ギプス装着の期間には適切な期間があります。整形外科医はそのへんのところを教科書や経験を頼りに適切に決めていますので、勝手にはずしたりしないようにして下さい。 また装着の範囲も適切に決めていますので、勝手に切って短くするようなことはやめて下さい。 ギプスは基本的には濡らさないようにして下さい。 ギプスの中が痒くて割り箸を突っ込んで割り箸が折れてしまって痛みの原因になることがありますのでそのようなことはしないで下さい。痒い場合は主治医に伝えて下さい。 ギプスの中に砂が入ったりしてしまうとまた痛みの原因になったりしますのでそうならないように注意して下さい。 ギプスから出た手の指や足の指はできるだけ動かすようにしましょう。 ギプスは破損することがありますので修理をしますので破損した場合は伝えて下さい。 足のギプスの場合はジャンプや走ったりしないで下さい。 ギプスをはずした後は必ず運動やリハビリテーションの指導がありますのでそれに従って下さい。 その他気になることなど質問があれば必ずして下さい。 |
当院でのギプス固定の目安は 指で2〜3週 子供さんの手首の骨折で2〜3週 ご高齢の手首の骨折で3〜4週 肘の骨折では3〜4週 肩(上腕骨の肩に近い部分)の骨折で2週 鎖骨では3〜4週 足の趾では2〜3週 足首の骨折では3〜4週 下腿骨では3〜4週 膝蓋骨では3〜4週 などです。 できるだけ早く骨が治るように工夫しています。ギプス固定が長引くと関節の動きを取り戻すのに時間がかかりますので注意しています。とくに整形外科以外の科で治療され長期間固定しますと関節の動きが元に戻らないことになります。 |